今夏、夫が定年退職した。
ジパング倶楽部に入会して、旅行したいと言い出した。
元々、旅好きだけど、２人での列車の旅って、余り記憶に無いなぁ。

１０代後半～２０代半ばまでの私の趣味は、トーマスクックを買って時刻表を眺める事だっ
た。
PCなんてない時代だから、世界地図を買って、時刻表を見て、いろんな国を想像するのが楽しみだった。憧れは、ショパン号に乗って、ウィーンに行く事。
とにかく、横浜から船に乗って・・・ナホトカに行って、ハバロフスクからウィーンへ！

実際あの頃の私が行けるわけは無かったが、横浜からハバロフスク号に乗って・・・シベリア鉄道に乗って、ウィーンに着く事を、想像するだけでも幸せだった。
しかし、私の夢物語ではなく、実行した女子大生がいた。
しかし、彼女は、ソ連の地を踏むことは無かった。
新聞で、その事件を知った時・・・・夢から覚めた。
覚めたのか冷めたのかは、分からないが、フッとシベリア鉄道に乗りたかったなぁと、懐かしい気持ちになる。

これは、チャイコフスキーや、ドヴォルザークがいた時代。
華麗で重厚なロシア音楽、心の奥底に響くロシア民謡と同じように、何故か無性にソ連（ロシア）国歌が聴きたくなる。

秋かなぁ・・・・